文化祭的なイベントに参加する社会人サークルの意義

学生時代が終わったときのことです。もう一度、文化祭がやりたい、と思いました。それならば近場の大学なりがやっている文化祭に客として参加すればいいではないか、と言われますが、それではダメです。自分が主体になって動き、友達と協力して出展をがんばり、文化祭で出しものを出し、文化祭的な空気の中で青春を満喫したい、という視点からすれば、一般客としての参加では物足りません。しかし、学生時代が終わり、何年も年数が経過してしまったある日、同人誌即売会というイベントへ行ったときのことでした。即売会は東京の方にある大手の会場でやっていて、そこで数千から数万規模のサークルが出展していて、皆それぞれ、ジャンルに分かれて、自分が創った同人誌を売りさばいていました。私は最初、客としてそのイベントに参加したのですが、参加している最中、私は昔のことを思い出しました。

このイベント、高校やら大学の文化祭に似ているな、と。いや、社会人になるとさすがに自分主体で文化祭はできないので、こういった文化祭的なイベントを自分たちで運営しているのかな、とも思いました。そして思い至りました。自分も社会人サークルでも作ってイベントに出てみよう、と。その日から、私は、なけなしの知力を絞って、なんとかしてもう一度、文化祭的なことをやろうと行動に出ました。具体的には、文章系の社会人サークルを作り、自分の小説を書いて製本し、それを即売会で販売しよう、という計画を練り上げました。その際に、苦労して小説を自力で書き上げ、絵師や売り子を呼び集め、作品が完成すると、即売会に申し込み、出展の準備も着々と進めていました。即売会にサークル参加した当日は、熱い夏の日でした。東京の方にある大手の会場で、数千ほどの規模のブースがありました。社会人サークルや学生サークルなど、様々な年齢の人たちが多種多様な作品を販売している中、私もミステリ小説を出して、サークル枠で参加しました。会場には、雇った売り子が手伝いに来てくれて、他にも友人がジュースを持って応援に来てくれるたりもしました。周囲のサークルさんたちとも、創作の話で語り合いました。

私のブースには、お客さんはほとんど来てくれませんでしたが、とりあえず文化祭的なものに参加できた、というその事実だけでも大変感銘を受けました。青春を取り戻した、とまでは言いませんが、社会人にもなって改めて文化祭的なことをしてみると、意外と新鮮な体験ができたと率直に思います。社会人サークルを作る意義には色々な意義があるかもしれません。私の場合は、イベント参加によって気持ちが若返り、いい年して久しぶりに面白いことができたことに意義を見出しました。

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